小林智之公認会計士税理士事務所

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損益分岐点とは?計算方法や分析の仕方を解説

経営分析において、損益分岐点は重要な指標となります。
本記事では、損益分岐点の計算方法や分析の方法について解説します。

損益分岐点とは

損益分岐点とは、売上高と費用が等しくなり、利益がちょうど0円になる地点を指します。
この数値を知ることで、赤字を回避するために最低限達成すべき売上目標を明確にできます。
損益分岐点は、経営状況を把握し、将来の計画を立てる上で基本となる重要な指標と言えます。

損益分岐点の計算方法

損益分岐点を算出するためには、まず費用を固定費と変動費の2つに分ける必要があります。
固定費とは、家賃や社員の基本給などの売上の増減に関わらず発生する費用です。
変動費とは、売上に比例して増減する費用で、材料費や外注費などが該当します。
損益分岐点を求める基本的な計算式は以下の通りです。

固定費÷{1−(変動費÷売上高)}

この計算を定期的に行うことで、売上目標が現実的なものか、あるいはコスト削減が必要な状況なのかを客観的に判断できるようになります。

損益分岐点の分析視点

損益分岐点を用いた分析は以下のような視点に基づいて行われます。

安全余裕度

1つ目の分析視点は、安全余裕度です。
これは、現在の売上高が損益分岐点からどの程度離れているかを示すもので、以下の式で計算します。

安全余裕度=(現在の売上高−損益分岐点売上高)÷現在の売上高

この数値が高いほど、売上が多少減少しても赤字になりにくいことを意味します。

損益分岐点を下げる

2つ目の分析視点は、損益分岐点を下げる方法の検討です。
数値を改善するためには、以下の3つのアプローチが考えられます。

◼️変動費率の低減
仕入価格の交渉や製造工程の効率化により、1単位あたりのコストを抑えます。

◼️固定費の削減
広告宣伝費の見直しや、不要なサブスクリプションの解約など、売上に関係なくかかるコストを圧縮します。

◼️販売価格の適正化
付加価値を高めて単価を上げることで、1件の取引から得られる限界利益を増やします。

これらの分析を組み合わせることで、どのコストを重点的に管理すべきかといった、具体的な経営戦略の策定が可能になります。

まとめ

損益分岐点は、会社の売上目標設定の根拠となる重要な数値です。
自社の費用構造を正しく把握し、定期的に分析を行うことで、リスクに強い経営を行いやすくなります。
その他、経営財務についてお困りの際は、専門の税理士までご相談ください。